私とDIYとの出会いについて
高橋 義雄(戸塚)
DIYとは Do it yourself の略で「何でも自分で出来ることは自分でやりましょう」、という意味ですが、本来の意味としては「自分で住環境の改善をすること」を言います。日曜大工やその延長作業、出来る範囲での木工工作などを指すのが一般的です。
私は子供の頃から物を作ることや修理することが大好きでした。60歳で一度目の定年となり、そこから半年間、品川職業訓練校のDIY科へ通いました。このDIY科はホームセンター従業員の養成が目的でした。今思うと、この頃はわずかな手当を頂きながら友人たちと大好きなDIYを学ぶ事が出来たので、私にとっては夢の様な時代でした(現在、このDIY科はありません)。
日本DIYホームセンター協会で認定している「DIYアドバイザー」という資格があり、職業訓練校DIY科の卒業生は実技試験免除ということなので学科試験だけを受けて無事、この資格を取ることができました。
その後、DIYアドバイザー神奈川という団体に所属して各地区センターで開催する各種DIY講座の講師をメンバーと共に担当しています。例えば網戸張替え、包丁研ぎ、隙間家具の製作、ガーデニング用プランター作り、フローリングのキズ直し、防犯対策、地震対策、その他講座を地区センターの事務局と打ち合わせをして開催します。主婦やシニアの男性などが多数参加されています。
ここ数年はコロナ禍のためDIY講座開催数は減っていますが、徐々に戻りつつあります。小学生の子供向け自由木工教室では木っ端を使って子供たちの自由な発想で作ることをサポートします。男の子であれば、飛行機、新幹線、ロボットなど、女の子であれば机や椅子、家の模型などを自由に組み立てます。子供たちの発想力の豊かさにはいつも感心させられます。
定年前に将来シニア時代をどうやって遊ぼうかと考えて、長野県の原野400坪をヤフオクで現地も見ずに安く購入しておきました。そこへDIYの仲間達と一緒に小屋を建てて時々寝泊りしています。電気、ガス、水道の基本インフラがありませんから優雅な別荘ライフとは言えず原始的な生活となります。しかし、電動工具を動かすにはエンジン発電機、料理はマキストーブや卓上ガスコンロ、水は近くの公園の水道からポリタンクに入れて黙って分けてもらいますので、これらで十分にしのげます。
時々は一人で行って自然の中で自分を見つめ、生きることを考え直したりしています。
DIYにより自分の工夫で生活環境を良くしていくこと、子供たちや一般の方々とDIYのやり方を共に学んで感謝されることは生活にハリが出てきます。今後とも仲間と一緒にDIY技術レベル向上に励んで行きたいと思っています。

コロナ禍での某地区センターの子ども工作教室

DIY仲間と建てた北志賀の小屋(デッキとロフト付き)

北志賀小屋の補修工事中の友人たち(雪害のため)